2010年3月16日火曜日

文書館倒壊から一年

先にMLにポストしましたが、去る3月3日で、ケルン市歴史文書館が倒壊してから一年が経ちました。その間、署名と募金という日本からの支援活動も、お陰様で少しずつ進めてくることができました。皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。募金は、まだ受け付けておりますので、周りの方々にお知らせ戴くことも含めまして、引き続きの御支援を賜りますようお願い致します。

ケルン市歴史文書館 救援の会 (代表 猪刈由紀 いかりゆき)
   三井住友銀行 新検見川支店 普通 0891254


更なる詳細につきましては、私たちのサイト
http://groups.google.de/group/japanese-solidarity-for-cologne-historical-archive
をご覧下さい。

最近では、文書館倒壊との強い関連が言われているケルンの地下鉄工事において、地下の坑道を支える鉄骨の横流しや記録の改竄があったことが発覚して問題になってはいるものの、公式には倒壊原因はいまだ不明とされています。

倒壊とその後については、この一年のあいだ、さまざまな媒体で報じられ、文書館関係者自身による報告文も含めて、多数出版されました。最新のものとしては
  1. Bettina Schmidt-Czaia / Ulrich S. Soénius (Hg.), Gedächtnisort: Das Historische Archiv der Stadt Köln, Böhlau, Köln u.a. 2010.
  2. Günter Otten, Der Einsturz: Wie das Historische Archiv der Stadt Köln verschwand, Emons, Köln 2010.
の二冊があります。

その他、3月6日から4月11日まで、ベルリンのMartin-Gropius-Bauにおいて、ケルン市歴史文書館倒壊についての特別展が開催されています。倒壊現場から回収された所蔵物の一部を見ることができるようです。
http://www.berlinerfestspiele.de/de/aktuell/festivals/11_gropiusbau/mgb_04_programm/mgb_04_kommende_ausstellungen/mgb_04_komm_Ausstell_ProgrammlisteDetailSeite_14249.php

日本では、11月13日に神戸大学で開催された研究会について、史料ネットのニュースレターにレポートが載りました。以前にもお知らせしましたとおり、同研究会の報告書も刊行予定です。
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/31394361.html